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Posted by TI-DA at

2007年05月15日

娘の琉球王朝結婚式・識名園

2007年4月19日、娘夫婦の挙式を世界遺産「識名園」で執り行いました。
婿はフランス人、外国からの列席者を交え、琉仏の文化交流を通して沖縄をアピールできました。
その模様を写真でお届けします。

写真は今後詳しい説明を加えながら公開いたします。
  


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2007年05月15日

母の米寿祝


>>>米寿祝い(トーカチ ウーエー)
母、仲本正子の米寿祝いの様子(伝統行事の再現)
トーカチとは88歳(満87歳、数え年88歳)の長寿祝い。トーカチとは斗掻(とがき)と書き、枡に入った米を平らにかきならす竹製の棒を意味し、祝い客に配る習慣があったものが嘗て年中行事化されました。床の間近くの中央宴段には米を入れた枡とトーカチ用具を置き祝宴の準備が行われます。一方の皿に削り鰹節、塩、結び昆布。主役は黄色の紅型衣装をはおり中央に座し、子孫を最初に、その後、宴に駆けつけた客に一つまみの鰹節と塩、結び昆布を手の平にのせて長寿をあやからせる儀式をおこないます。結び昆布は近年のアイテムで、のし袋に入った結び昆布を一人ひとりに手渡します。写真3点盛りの揚げ物は「白あんだぎー、さーたーあんだぎー、まちがじ」白あんだぎーは小麦粉と卵に重曹を入れ片側は薄く揚げた特大天ぷらで、(かたはらんぶー)とも言います。さーたーあんだぎーは赤ん坊の頭大もあります。(まちかじ)とはおめでたい席に出される甘い煎餅のような焼菓子です。これらは素人が作るのは難しく、専門店で購入します。今回は予約なしで購入ができました。沖縄では絶えず利用する機会が多いのか、需要があるからいつでも店頭に並んでいるのでしょうね。この3点盛りは結納や結婚式など、おめでたい席に供されます。赤い色がなんとも中国的で、その歴史的影響が伺われます。
お土産は首里「の」まんじゅうにこだわりました。首里儀保町に名を残す老舗の由緒ある専門店で月桃の葉を敷いて蒸し上げた薫り高い素朴な小豆あんの饅頭です。現在は儀保町から首里中学校の後ろあたりに移転していますが、売り切れが多く、事前予約が無難でしょう。余談ですが、カジマヤー(数え年98歳の祝い)では米に刺した竹の代わりに風車を数本刺して供するようです。残念ながら私はその宴に招かれたことは記憶に無いのですが、幼い頃、近所の久場のおばあさんがトラックの荷台に乗って近所をパレードしていた様子が記憶に残っています。花電車のように装飾した荷台で、風車を本人に持たせ華やかな紅型衣装を纏ったおばあさんの長寿披露は町内挙げてのお祭りでした。最近はそんな風情は見られなくなり、どんな祝いもホテルでの会食という業者まかせの形態で伝統色が失われつつあり、残念でなりません。私は母の米寿は知っている限りの知識で伝統にこだわり祝膳も再現したつもりです。祝膳を個別に供するにも人数分の食器やお膳などレンタルが捗らなく、完璧に再現はできませんでした。10月5日夕方に帰沖して、部屋の掃除と祝宴のための模様替え、市場での買出し、仕込みとフルに動いて7日の当日を迎えるのが精一杯。悔いがのこりましたが、両親から生まれた20余名の一族で暖かい感動的な思い出をつくる事ができました。当日の式次第は10年後のカジマヤーまで部屋に貼って母がもっと長生きできる張り合い保つ良い機会となりました。もっと長生きしてくださいね!
トーカチ用の祝膳料理は特別な決まりはありません。今回は私が実際に食した体験の記憶を辿りながら再現しました。ご飯は小豆ご飯が通常でしたが、今回は沖縄産の古代米と白米をまぜて炊き上げました。古代米がもち米なので赤飯のようになります。汁物は家族の要望があって「いなむどぅち」(こんにゃく、干し椎茸、茹で豚、薄揚げ豆腐、かまぼこの具が入った味噌仕立ての汁物)にしました。炒め煮した「かんぴょうイリチー」、メインは祝い用の9品がを盛り付けた祝盛り(魚てんぷら、いんげんてんぷら、大根、こんにゃく、結び昆布、ごぼうの煮付け、豚肉の煮付け《ラフテーとは異なる》、カステラかまぼこ、赤かまぼこ)
「ビラガラ巻き」(青ねぎを茹でて赤かまぼこに巻き、ピーナツバター酢味噌ぬたをかけた前菜)
デザートは白玉入りぜんざい(今回は小豆、甘みは白糖と黒糖、塩少々)
これらのお膳は今回、我が家の場合で、祝膳は家庭によって工夫が凝らされます。
また余談ですが、私の娘婿がフランスからやってきて本場のクレープを焼いて好評を奏しました。琉仏交流、これも沖縄ならではの国際性でしょうか。外人が混じっていても誰も違和感を感じないし、特別扱いをしないのです。
  


Posted by rei&ray at 19:31Comments(0)